会社名(屋号) | 有限会社鈴研.陶業 |
出展ブランド名 | Re.Juile |
読み方(カタカナ) | リジュイル |
Website | https://rejuile.nanayosha.com/ |
https://www.instagram.com/re.juile/ |
御社は建築素材のタイルが祖業なのですね!
はい、私たちは、タイルに携わって早70年以上の会社です。創業当初はタイルの商社をしておりましたが、2代目は外壁を彩る曲がったタイル(役物タイル)の製造を始めました。
そして、3代目はタイルの新しい楽しみ方を発信するブランド「七窯社」をスタートしました。中でもアクセサリー部門は「建物を彩る」タイルの美しさに着目し、「人を彩る」というコンセプトのもと、タイルの会社ならではの設備と技術、そして携わるスタッフのセンスと情熱を活かした作品を作り続けています。
(※)役物タイル:外壁を彩る曲がったタイル
環境配慮の試みについて教えていただけないでしょうか。
Re.Juile[リジュイル]は、これまで捨てられていたものの美しさや可能性を見直し、アップサイクルするタイルジュエリー・ブランドです。2022年4月に一般販売を開始いたしました。
日々、自社で役物タイルを製造する中で、タイルの切れ端が大量に生まれます。また、やきものアクセサリーを制作する中でも、規格に入りきらない色形のタイルが出ます。さらには絵付けして、余った釉薬が溜まります。しかし、規格外品には決められた色形の枠に収まらない魅力があります。使いきれずに集められた釉薬は、美しく複雑な色を生み出すことができます。これらを廃棄するのではなく、その個性に光を当ててあげたい。そんな思いから、Re.Juile[リジュイル]が誕生しました。
タイルは、半永久的に色あせない素材です。私たちは手をかけ、時間をかけて作ることで一生使い続けられる、そして何世代も受け継がれていく価値のあるタイルを制作したいと思っています。
商品の特徴を教えてください!
1枚目はKiseki[キセキ] です。使い切れなかったタイルを細かく砕き、砕いた後に再び焼き直すという“手間と時間”を経た後、組み合わせを考えながらピンセットで一粒一粒、枠に敷き詰めていきます。ひとつとして同じ色形のない“一点物”から生まれた作品はまさに、“キセキ”と呼ぶにふさわしい、身に着けられるタイルアートです。2022年2月、東京インターナショナル・ギフトショー 第11回 LIFE&DESIGNアワードにて「ベストサスティナビリティ賞」を受賞しています。
2枚目はOdette[オデット]です。Odette[オデット]は、モノトーンのジュエリーです。実はこれ、廃棄する“余った釉薬”を使用しています。使いきれずに集められた釉薬は、美しく複雑な色を生み出します。決して、人が意図して作り出せるものではありません。私たちはそこに美しさを見つけ、色を引き立てるシルバーと組み合わせました。多様な釉薬の寄せ集めを使うため、焼いて窯を開けるまで、どんな色と質感になるのかはわかりません。魔法が解けた姫のように、廃釉からジュエリーへ、姿を変えて美しくなったOdette[オデット]です。
3枚目はLigne[リーヌ]です。日々、自社で役物タイル(※)を製造する過程で、タイルの切れ端が大量に生まれます。その切れ端からインスピレーションを受け、カタチになったのがLigne[リーヌ]です。Ligne[リーヌ]とは“線”のこと。一つのタイルの“欠片”を磨き上げ、魅力を引き出すようにかたちを整え、配色を考えました。ジュエリーの表情が映える、360度どこから見ても美しい立体作品です。
(※)役物タイル:外壁を彩る曲がったタイル”
ありがとうございました!